2016年12月20日火曜日

あなたの魚は食べませんよ

田舎へ、友だちと酒を飲むためだけに帰り
案の定飲みすぎて、猛省しながら帰宅すると
ドアノブに、手紙がくくりつけてあった。
おとなりさんからであった。
おとなりさんは、外国人なので
がんばって書いてくれた手紙であっても
熟読して、推測しないと、理解できないときがある。

今回は、急を要するものであり
それは、深刻な理由からであった。
が、
それにより
「私の魚を食べることができますか?」
「私の魚を食べることができますか?」
と繰り返し書かれていることに
しばし頭を抱えた。

文章の前後から推測するに


急用で、遠い故郷へ帰らなくてはならないので
ペットの魚たちに給餌してもらえないだろうか


ということであろう、と理解して
おとなりさんの家へ、柿を持参しておじゃました。
おとなりさんは映画好きらしく、
夜な夜な、激しい戦闘音が響きわたっているので
興味津々で上がらせてもらうと、
きちんと片付いた、日本好きの外国人さん、といった家であった。

秋に亡くなった、通称ベーヨンの写真も飾ってあった。
いつかボキにも、会いたいみたい。

2016年12月15日木曜日

愛護週間

早朝ジョグの際に通る、とある家。
この家の軒先には犬小屋があり、
私が通る時間帯に、犬は、いない。
リードと、首輪が残されているので、
家の中で、家族とねむっているのだろう。

ある朝ここに、ちいさな看板が立てかけてあった。

「マロンちゃん愛護週間」
と、チョークで書かれていた。

たいそうかわいがられている、マロンちゃんなる子は
どんな子だろう、
と、なんとなく犬小屋をのぞきこんだら、


ばつの悪そうな顔をした、ねこと目が合った。
夜の間は、ここで寝てるんです、
と目を伏せたので、
いいと思うよ、と頷いて、マロン邸をあとにした。
この季節、安全であたたかいところを探すのは、大変だろうなぁ。


ところかわって
朝暗いうちから、こわもての大男たちが働くガレージ。
このあたりに数年前から、ちょびひげの、痩せたねこがいて、
雪の早朝ジョグのときなど、その姿に胸を痛めていた。

しかし
ある晴れた朝、ガレージの外に、ねこハウスが干してあるのを発見。
ガレージをのぞいたら、ねこのごはんや、お水も置いてあった。

そして
市販のねこハウスが、手製のねこハウスになり
手製の風よけが一枚、また一枚と増えて
今ではねこたちに大人気の、ねこマンションとなった。
クリスマスは、「ニャーニャーホテル」で過ごすことができる
お天気だと、いいねえ。

2016年12月14日水曜日

クリスマスイブのすごしかた

クリスマス前は、どこもかしこも電飾でかがやいていて
むかしむかし
クリスマスイブに予定のないときには
それがさみしく思えたけれど

いつの間にやら
たのしそうな人たちや
クリスマスの特製料理、プレゼントを見るだけで
楽しく、うきうきするようになった。
ふだんはせっかちなあなたも、
「はっしゃオーライ!」のタクシーに乗って
のんびり世間をながめてみては、いかが?



今はどうだか知らないけれど
むかしむかし
クリスマスイブには、すてきなレストランの予約が取れないのが常であった。


ここだけの話、
穴場があるんですよ。
同じチキンを食べるなら
いつもの、くつろいだ雰囲気の「ニューねこ正」で
美人な若女将の焼く、焼き鳥を。
どうせ食べるのは、
おさしみとカキフライなんですけどね。

あっ
あん肝も、ください。

2016年12月7日水曜日

今度はあれとアレをつくるのだ

マッチ売りがひと段落。
来年はどうすっかな、と思っていたら
いくつか、たのしいお誘いをいただきました。

たのしみだから、まだ言わない。
マッチ以外のものを、つくるのだ。

春が近づくころには
どちらもできていることを祈る。


そのまえに
年賀状が、まっしろ。
すっかり忘れていた。
そして
年賀状の前は、クリスマス。

さあ
今年はなにをプレゼントしよう。
プレゼントには、すてきなラッピングペーパーを。
何種類かを、ちいさく切ってばらばらにして
パッチワークのようにして包むのも、またよし。
自分へのごほうびは、日ごろから
これでもか!とプレゼントしているので、
特にほしいものはないけれど。
おいしいものも、いっぱい食べたし
ほしいものもばんばん買っちゃったもんね。

ボキは、朝稽古のメニューを、どうにかしてほしいですよ。

2016年12月6日火曜日

おしゃれ心と乙女心が、戻らない

会いたかった友だちと、待ち合わせ。
仕事を早引けして、まだお客さんのいないお店で、乾杯。
3時間後、帰宅ラッシュの人波をかきわけて
マラソンの練習会へ。

われながら、耐えられないほど酒くさい息で、
あきらかにさわやかでない汗をたらたら流して、
ほうほうのていで走った。

今夜は、早く帰って寝よう。
練習会が終了すると同時にアルコールが抜けた頭で、考えた。


それなのに


練習会後の飲み会へ向かう一行と途中まで歩いているうちに
なぜか一緒に飲み屋さんへ向かっており
この日2度めの、乾杯。
そして、この日2度めの焼鳥。
ニャニをしているのだ!
まったく!



あたらしい洋服が欲しくて、もだえる日々。
学生時代には洋服屋さんでアルバイトもしていたし
洋服は好きだ

・・・ったはず。

いつのまにか
どこにどんなものが売っているのか、
そもそも、どんなものがほしいのか、
まったくわからなくなってしまった。

ここはひとつ
「ブティック メンキー&ノンキー」のオーナーに相談しよう。
このままでは、乙女心も風前のともしび。

2016年12月2日金曜日

ああ 両国駅

両国に住んでいながら
両国駅の旧駅舎の変貌に
かなり最近まで、気づかなかった。

先日、すっきりきれいになってオープンしたのは
「江戸NOREN」

前の前の、ビアホールのときが大好きだったので
ちょっとさみしい気もしたけれど
外観は変わっていないから、安心した。

両国駅といえば
「レストラン両国駅」も、ちゃあんとやっています。
九州巡業を終えたら、またお相撲さんたちも、ぞろやってくるはず。



両国にはほかに、北斎美術館もオープンしていた。
オープン記念のちいさなお祭りを、目の前の公園でしていて
そこで売っていた焼きそばがおいしくて、びっくり。

焼きそばといえば
焼きそばサラダのファンも多い「ぺろりレストラン」は、
マッチにも書いてあるとおり
クリスマスには、特製ピザが登場します。



「クリスマス」にならないと、出てこない。

クリスマスイブの朝、
いまかいまかと、お店の前でピザを待つ人だかりは
もはやクリスマスの風物詩。
がんこな料理人の、お店ですから。
クリスマスイブには、穴場の、あのお店へ行くつもりでしょう?

2016年12月1日木曜日

ページをめくりながら

読みたい本を、たくさん見つけたら

山積みにした本の中から

枕もとへ持っていく本
風呂場へ置いておく本
持ち歩く本
すでにその日に読んでしまって、本棚へ置く本
今度会うあのひとに、あげたい本

を、それぞれ所定の場所へ。
寝るまえにスタンドの明かりで本を読むこと

予定のない休日に、2、3時間ゆっくり走ったあと
風呂につかって、本を読むこと

空いている電車で、本を読むこと

気に入った本をならべた本棚をながめること

どれも楽しみな時間だけれど、

いそがなければいけないときに
(寝坊をした朝や、さがしものをしている最中など)
ちょっとだけ本を読むのが、たまらない。
ぎりぎりの状態のときに
わざとそういうことするの、好きだよねぇ


今日はめずらしく
酒場で読みたい本を持参。
「おいてけ堀」で、一杯やりますか。