2017年7月5日水曜日

〽あな~た~が~いれ~ばぁあああ

匂いの記憶とともに罪なのが、音楽の記憶。
「両国のひと」は、カラオケには入っていないけれど
なぞの美人演歌歌手が、せつなくしっとりと唄いあげる
いい曲なんですよ。
何度か聴いていた曲の元ネタが、
20年以上前に聴いていた曲であることを知る。
おさななじみが勧めてくれたアルバムの中の、地味な一曲。

ひさしぶりに聴いたら、
涼しい部屋にいるのに、うだるような暑さがよみがえってきた。
そんなときは、気分を変えて
「ニャーニャーホテル」に、しけこむべし。

ただし、雨が降ってきたら
フロントのおじさんに追い出されるので、
この季節、ここでくつろぐのは、なかなかむつかしい。


匂いや音楽で、
枕をぶんなぐりたくなるような記憶がよみがえったら
・・・やっぱり、飲んでまぎらすしかないのか。

2017年7月4日火曜日

昨夜の続きで目覚める朝

朝目覚めて、昨夜読んでいた本の続きが気になった方は
「両国図書館」へどうぞ。
長いことかけて読んでいた本を、ある朝、ついに読了。
気付けば、涙で枕をぬらしていた。
が、
朝なので、余韻にひたる時間はない。

「両国図書館」の朝は
スムージーなどの、おしゃれなメニューはないけれど
熟れすぎたキウイや、熟しすぎたバナナくらいなら
ありますよ。


夜、酒場で本を読むことが、なかなかできない。
「おいてけ堀」では、
今なら、水なすや、とびうおの刺身がおいしいから
本から顔を上げて、うっとりと味わう。

愛想のなかった料理人が、いつしか「まいど」と
言ってくれていることに、気付く。
おつまみを大事に味わいながら一杯やっていると、
となりに座っていたおじさんが
「じゃ、お先ね」と、
小さい声で言って、お勘定して出ていく。

酒場の仲間に入れてもらったようで、なんともうれしい瞬間。

2017年7月3日月曜日

何処へ何しに

急に、料理欲がむくむくと頭をもたげてきたので
時間のかかるものを、もくもくとつくる。
「ぺろりレストラン」の、無口なシェフが教えてくれた
門外不出の、ミートソースに、ハンバーグ。

つくるだけつくったら、おもむろに家を出て
森茉莉気分で、歩く。
借りていたエプロンを返したり、
梅雨きのこのブローチを見つけたり、
あみだくじのように歩いていたら、気になる銭湯を発見。
まだ居酒屋も開いていない時間なのに
いちばん大きい風呂は、満員であった。
黒湯につかったり、テラスへ出たり、水ぶろに入ったり、
落ちつきなく動いている間、
いちばん大きい風呂の人びとは、微動だにせず。

実は、いちばん大きい風呂は炭酸湯で、
10~15分ほどじっとしていると効果がある、との貼り紙。
がまんがきかず、10分でそっと出る。

とてもかんじのよい銭湯だったけれど、「ねこぞの」のような
すべすべマッサージのサービスは、なかった。


翌日にロードレースを控えていたので
いつものお店を、心を鬼にして素通り。
朝食もばっちり摂ってのぞんだが、
レースは、初の途中リタイア。
陽射しにくらくらして、
倒れる前に、地元のおじさんに、助けをもとめた。

救護車が来るまで、木陰で、おじさんとおしゃべり。
おじさんは、このレースに再来年出るんだ、と張り切っていた。
(来年までスタッフだから出られないんだって)
この大会での、再来年の再会を約束して、さよなら。
それにしても、リタイアしたことがくやしくて
乗換の駅で、おそばをすすった。

さらに、むしゃくしゃがおさまらないので
ビール2本とおつまみを買って、やけ食い。



ふと思った。
あんなに具合が悪かった私は、何処へいったのだろう。

2017年6月29日木曜日

梅雨きのこと恋

沈丁花の鉢に生えた、
かたばみと、きのこ。
きのこは、ある朝突然に、生えていた。
「恋」も突然に、やってきた。

ある晩、夢に出てきたあのひと。
にくからず想ってはいたが、
夢に出てきたせいで、本当に気になる存在になった。

「彼に似ている人、ではなくて、彼を紹介して」
と、あちこちの人に頼んでまわったら
失笑を通り越して、爆笑された。
はまぐり「・・・・・・・」


夢で逢ってから、もう数日が経った。
彼のラジオも聴いたし、CDも買ったし、新譜の予約もしたし、
ライブの予約もするつもり。
みずどり「またチケットとれなくて、大騒ぎするんだろうね」
うずらママ「そして、あっという間に醒めるのよ」
醒めたときは、醒めたとき。
旅の本に、旅のおべんとうのブックカバーをかけて
旅に出るさ。

2017年6月27日火曜日

それはなにかと訊かれたら

母親よりはるかに年上のお姉さま方と
200人ぶんの食事を、つくった。

女だらけの水泳大会ならぬ
女すし職人の店、ならぬ
女ばかりの厨房ってのは、
実は、とてもおそろしい空間である。
(「ぺろりレストラン」とは無関係ですよ)
おいしい食事をつくるぞ!
なんて意気込んでいるお姉さまなど、いやしない。
司令塔の雷が落ちてこないよう、手を動かすことが重要。
(「ちゃんこ えびすこ」とは無関係ですよ)
そうと知らず
司令塔や、準司令塔のお姉さまのそばで
つまみ食いしたり、
つまみ食いしたり、
つまみ食いしたり、
あげく、
よく切れる包丁で指を切って、戦力外通告。

できあがった料理はとてもおいしくて
おかわりしたり、
おかわりしたり、
おかわりしたり、
あげく、
あまっていたおかずを勝手に持ち出して、またおかわり。
けっこう、いい年ごろであるのに、
お姉さま方の中にあっては、若手だったので
力仕事を中心に
脚も腕も、でぇこんになるまで、働いた。

途中、噺家さんが一席始めたのが、聞こえた。

はて
私はここで、なにをしているんだっけ。
それは、法事。

2017年6月23日金曜日

そしてまた調子にのる

呑んで呑んで、呑まれて呑んだ翌日は
マラソンの、ハード練習会。

こんな日の朝食は
「おはよう!商店」の、かわらぐみがよい。
しかしまだ、時期ではないので、
きゅうりをかじる。

昼食後に
セクシーサンドと、おにぎりまで食べて集合場所へ向かうと
はたしてそこには、走りの早いことで有名な、男性4名。
そして当然のごとく、この夜も飲み会。
なかなか早いね、などと持ち上げられて
調子にのる。


たまにしか行かないコンビニで、レジのおねえさんから
そのネックレス、すてきですね、
と声をかけられる。

先日も、赤のまあるいのがついているネックレス
つけていましたよね、
あれもすてきだな、と思っていて
ごめんなさい、つい話しかけちゃって。
ご自分でつくったんですか、
と聞かれたが、とんでもない!
「メンキー&ノンキー」で見つけたんです。

ずいぶん前から持っているあれこれをほめられると、
失ったままの乙女心がひょっこり、あらわれそう。
まずは、休肝日をもうけてからだけれどな。

2017年6月21日水曜日

旅のおとものブックカバー・おべんとう編

いつものお店で
いつものごとく美人女将に見とれていると
酔いのまわった目の端に、まじめそうな、うずらの母。

そのうずらママの空き缶(業務用うずら玉子水煮缶)を
うっとり見つめていると
これまたうつくしい山の描かれた、業務用みその缶とともに
「あげるよ」
と、ひょいと渡された。

なにに使おうかしらん。
旅のおとものブックカバーの
おべんとう編も、ようやっと完成した。
タクシー会社「はっしゃオーライ!」のトマトに乗って
景色をながめるのに飽いたら
用意しておいたおべんとうをつまみながら
おべんとう柄のブックカバーをかけた、旅の本をめくるのは、いかが?
B4サイズもあるので、ハードカバーの本にも、使うことができます。
はとエアラインの機体も、どこかに見えますよ。
A4サイズとB4サイズ各1枚ずつと
しおりは
うずらママの左下にある、きっぷの形のものと
「ぺろり弁当」のお箸のものと、2種類入り。
きっぷには行先が書いてないけれど
はさみは入っているので、ご安心を。

ほんとうは
そっと行先を書き込む、ステキ女子になりたいものよ。
「はっしゃオーライ!」は、
安全第一の、のんびり運転がモットーです。

2017年6月20日火曜日

メンキー&ノンキー再出現

乙女心がなくなったのは
好きな洋服屋さんが、ある日突然
なくなってしまったせいも、ある。
好きな洋服がかならず見つかる、
呑んだ帰りに、ふらりと寄ることのできる、
唯一の、稀有な洋服屋さんだったのに。

それからは
もう着るものなんて、どうでもいいや、と
呑んでばかりの日々。


そんなある夜、
今夜は、お銚子2本で終えたぞ、と
自分をほめながら、帰宅する道すがら。


こんなところに洋服屋さん、あったっけ?


ふらふら、そのお店に入ったら
「おひさしぶりです」
果たしてそこには、なつかしい
洋服屋さんの顔が、あった。

なくした乙女心は戻らないけれど
「メンキー&ノンキー」は、戻ってきた。


このお店の名前の由来のひとつである
「ノンキー」にも、先日再会した。
手ぶらだったので
さっき見つけた、五つ葉のクローバーをあげた。


会おうと思えばいつでも会えるひとには
すぐに会った方がよい、と
しみじみ思ったことである。

2017年6月19日月曜日

旅のおとものブックカバー

ずいぶん長いことかけてつくっているわりに
ちっとも完成しなかった、旅の本のための、ブックカバーとしおり。

ようやっと
先行して、おそばと麺類とたまごのセットを
甘夏書店さんへ、納品しました。
例によって、ずっとあたためていた方より先に
途中でつくったものの方が、早くできてしまった。

「土俵そば」のブックカバー2種
 麺類いろいろ。
おそばいろいろ。
旅といえば、おそば。
駅のおそばもよし、まちの食堂のおそばも、またよし。
池波正太郎などの食べものの本に、このカバーをかけて
「土俵そば」でそばをたぐる、なんていかがでしょう。
そして、あいかわらずブームが続いている、たまご。

たまごがでてくるエッセイは、案外多い。
早川茉莉さん編「たまご ふわふわ」などに
このカバーをつけて読むと、愛着もひとしお。
「ぺろりレストラン」で、
このカバーをかけた本をめくりながら
注文したお料理を待つのは、たのしいものです。


麺類、おそば、たまご各1枚入り、
土俵そばのしおりと、たまごのしおり付きです。

が、たまに入れ忘れているかもしれません。
そんなときは、クレーム!クレーム!
すぐに、お届けします。


おくれて、やっと、長年あたためていた方も完成。
今週末には、納品できるかしらん。

「ぺろり弁当」と「はっしゃオーライ!」の合体した、
ブックカバーですよ。